2018年秋冬に復活させたジョッパーズパンツ。元来乗馬用に開発されたパンツで、膝まではたっぷりとゆとりがあり、膝下から足首に向かっては乗馬ブーツにスムーズにインできるよう脚にフィットした細いシルエットが特徴です。

　とくに軍用のジョッパーズパンツは、すねを紐で締めて穿くタイプが多く、それを再現しているため2016年秋冬にリリースしたウールのタイプとは印象がまったく異なります。ちなみに、裾紐は蝋引きで紳士靴に使われるものを使用しています。

　先シーズンはGIZAコットンのウェストポイント、通称ウエポンと呼ばれる、光沢が強くハリのある生地を使いましたが、今回はカバーオールやチノーズと同じくモールスキンで仕上げています。そのため均等なパッカリングが生まれ、縫製した部分にはバランス良く穿き込んだような風合いが現れています。ただ、この生地の縫製には高い技術が必要で、職人泣かせな作業です。

　職人泣かせで重ねるなら、ジョッパーズパンツはほとんどの部分が曲線を描くため、仕立てるのが本当に大変。しかもcantateの縫製と言えば、ステッチの本数も細かく、他よりも圧倒的に多いので、とにかく手間を要します。これを見事に完成させた職人の技には、服作りに少しでも携わったことがある人なら感服すると思います。

　カラーはオリーブドラブとベージュの2色展開で、オリーブドラブは同色糸、ベージュはバナナイエローを使用することで昔ながらのヴィンテージっぽい表情に仕上がっています。

Item:

Moleskin Jodhpurs

Number:

19SSCA0151

Price:

46,000

Size:

44,46,48

Material:

Cotton100%

Color:

OLIVE DRAB , BEIGE